思っていたよりずっと良かったです。映像が。
・・・って言ったら父に思いっきり否定されました。?でも日本画出身の知人はわりと絶賛。 なんか映画の見方が違うらしいです。 一般人(?)はストーリーで、映画好きはカット(ちゅーのがわかるようなわからないような・・・映像ってことか?)として、絵描きは絵としてみるのかな?? いやーもう絵としてみた場合のあの背景のすばらしさ!アレン、テルーちょっとそこどいて。邪魔邪魔。 最近のジブリ(宮崎駿作品)より絵の方向性としてはかなり好きでした。 「もののけ姫」でCGを導入して以来、とにかくこれでもか、と細かく描きこんでCGで動かすっていう力技が増えましたが、わたしあれをちっとも美しいと思わない。(ハウルの部屋とか湯屋の女主人の部屋とか) 絵は細かく描きこんでいれば美しいのか? リアルであれば美しいのか? なら実写でいいよね。 どんなに先端の技術を使っても、結局はナウシカやラピュタのシンプルな美しさにはかなわない。細かく描けるけど、あえて描かない、ぎりぎりまで余分なところをそぎ落として純度を高めたものの方が力強く伸びやかな表現になるのは当然でしょう。 たとえば「千と千尋の神隠し」で素直にとても美しいと思ったシーンというと草原の上の水面を電車が走っていくシーン一つしか、私には思い浮かばなかったりする。 でも「ゲド戦記」はいくつものうつくしい空と雲を思い浮かべることが出来る。 ゲドとアレンが農作業をする畑の緑のさわやかさ。(ぶっちゃけ2時間農業でも全然かまわない・笑)街の建物の面白さ。しかも壁の一つ一つが無機質ではなく年月や人の営みを感じさせる。 クロード・ロランの絵を参考にしたという廃村と木々の枝も特に良かった。 え、ストーリー?セリフ? 原作ファンからしたら失望しか感じないものだってことは事前にわかっていたので、右の耳から左の耳へつーつーっと。アレンがなんだかわけのわからんことを言っていたような気がすることしか覚えてませんv 流したおかげでかなり楽しく見られましたよ♪ まあまあ映画が面白かった方も面白くなかった方も原作を手に取ってくださいな(笑顔で押し売り) 一言でいうと原作のほうがテーマが深遠で複雑で、でもキャラクターの行動に必然があって質のいいたとえが豊富で面白いです。 これで原作に匹敵するような、全然違うストーリーの映画を作られたら、映画vs原作になってしまって頭痛いとこですが、あきらかに原作のほうが深いので対立関係にはなりえないですね。いやーよかった。映画楽しんだ方も原作楽しめると思います。そして読んだら原作ファンの一部が激怒している理由がわかるかも(笑<いいのか?) #
by youmei-uzbek
| 2006-08-20 01:19
| 書評・展評・映画評
映画「ゲド戦記」のレビュー見てたらげんなりしてきました。
ちなみに私は原作の大ファンです。 こどものころから大好きで、映画化が決定する前新刊が出たときあたりが2次ブームで読み返し、さらに今廉価版が出たのでそろえて第三次ブーム真っ最中です。 あのね、そのね、原作とはテーマからして全っっ然っ違うからね・・・? 今日職場で同期にも言ってましたが、 好きな原作とまったく違う映画が、ダメだといわれても良いといわれてもどっちもイヤやな・・・ 全然違うものを良いといわれる=ゲド戦記のイメージ映画で確定 ゲド戦記はつまらない=原作もつまらない、むしろ「あの」ジブリなんだから原作のせいでつまらないと思われる。 複雑な気分です。あああああ。嗚呼。 でもきっと見に行ってしまうんだろうな。 気になって仕方がないもの。 #
by youmei-uzbek
| 2006-08-05 20:41
| 書評・展評・映画評
おひさしぶりです。生きてます。
部屋の床に寝転がって、ベランダのある窓の外を見上げると、大きく切り取られた長方形の中には空しか見えない。マンションの最上階にあるこの部屋は周りの建物よりも高い位置にあるので、入り組んだ路地も、ところせましと立つ種々のビルや家々も、電線や木のこずえすら見えない。 たとえば風邪をひいて、一日を床に伏せって過ごしたとしよう。 とろとろとねむって、目を覚ますと、高熱が引いてすっと楽になっている。外は明るいが、何時間寝たのかわからないから、夜が白んで朝が来たところなのか、昼下がりなのか、それとももう夕方なのかはわからない。 久しぶりに起き上がり、外の空気にあたろうとベランダに出た。 すると、そこにはすぐ斜め向かいに見えるはずのマンションの屋上がない。 あちこちの屋根の上に立つアンテナも見えない。 ただ青い空と白い雲のような平原がどこまでも続いているのだ。 見えるものといえば遠くの山々と雲の上を低く旋回するカラスの姿だけ。 白い雲は霧かもやかと思えば、手や足をふわりと支えて歩くことも出来る。 素足にやわらかいひんやりとした霧のような感触でなんともいえずここちいい。 どこまでも歩いていけそうな不思議な風景が、ベランダから続いている。 #
by youmei-uzbek
| 2006-07-30 23:48
| つくり話
gavriel氏より回ってきました。物慾・慾求バトン
なんだかとにかく時間がない人みたいでやな感じの答えです。 ● いま、やりたいこと ○夕ごはん食べかけなのでごはん食べたい・・・。 自分の作品の制作。 ● いま慾しい物 ○自分の自由になる時間 ● 買えるけど買ってない物 ○ライトボックス。下から光当てて絵を写せるやつ。あったら便利そうだけど置く場所がない。そして微妙に高い。 ● 慾しいけど高くて買えそうにない物 ○大量の自由時間。お金だけじゃなく代価が高くつきすぎる。 ● タダで手に入れたい物 ○ 眼福 ● 恋人にあげるとしたら ○ もし書道やる人なら漆の硯箱より松煙墨の方が実際に使えていいと思うぞ?>gavriel氏 ● 恋人にもらうとしたら ○一緒に過ごす時間。せめて門限を一、二時間遅らせて…! ● このバトンを渡したいひと ○ 神無有さん ● このバトンを無視したら ○ いや別に何も・・・。というか他のお知り合いの方はあまりバトンを積極的にやってらっしゃらないみたいなので。おねがいしまっすv #
by youmei-uzbek
| 2006-07-06 21:58
| バトン
「僕」はなんだかこう、男の子っぽさをアピールしたいけど女の子らしさも手放したくない自意識過剰のガキっぽくて寒気がするので却下。
そういや、私、小説やマンガやアニメのキャラクターで、女子キャラに自分が近いと思うことほとんどないっす。吉野朔美さんのマンガの主人公は似てなくもないけど、内向的なごく一部分を全体的に拡大したものに過ぎない感じ。 いや、客観的に見たら自分に近いかどうかではなく、感情移入の問題かもしれないですが。 今似てると思ってるのは「プラネテス」のハチマキとか「ゲド戦記」一巻のゲドとか。 今日は同期に「この仕事今日中に終わらせてやるぜ・・・!」と言ってしまったがためにそんなに修羅場でもないのに九時過ぎまで仕事してもうた。あほちゃうか自分。 いつでも死者の国からエルファーランを呼び出せそうな感じです☆ (わからない人は、岩波書店から出てる「ゲド戦記1~影との戦い~」を読んでみてください。) #
by youmei-uzbek
| 2006-06-17 23:22
| 近況報告
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